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映画「BPM ビート・パー・ミニット」が描く、自分ゴトのものがたり

先月、2/7(水)、映画「BPM ビート・パー・ミニット」の試写会に行ってきました。予告動画を見ると、「アクティビスト≒意識高い系」の映画なの?! といった印象を受けるかもしれませんが、その判断はちょっと待て!

映画では、AIDS Coalition to Unleash Power(「力を解き放つためのエイズ連動」の意)の頭文字を取った「ACT UP」という団体に所属するメンバーたちが、既得権益に対する抗議・デモや高校でのコンドーム配布など、HIV/エイズに関する活動を、ややハデに繰り広げます。

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しかし、そこにはマイノリティが描かれるコンテンツにありがちな「美談」は一切なく、メンバーがはげしく衝突したり次第にひかれ合ったりするなど、ちゃんと人間のこころの機微が描かれていて(※)、「自分ゴト」化できるシーンがたくさんあるんです。

(※)監督・脚本のロバン・カンピヨ氏が、実際にACT UPの一員だったというのも、ナットク!

また、本作の時代設定(90年代前半)では、当然ですがインターネットもスマホもありません。そんななか、彼らがどのように意見を交わし、自分たちの活動に関する情報を発信しているのかなども、とてもおもしろかった!(いまって、情報インフラ的に勝手のよろしい世の中だわ……)。

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何より、登場するキャラクター(HIV感染者とそうでない者がいる)が、みな自分自身を突き動かす“何か”をエンジンにして活動をつづける姿を見て、「自分は今、何かと闘っているか」と、問いかけられた気がしました。

きれいごとだけじゃなく誰かがやらなければいけないことって、ささいな日常の中にもきっとあるはずーー。それに無心になれることの、はげしさと、うつくしさと、(ある種の)かなしさがいっぱい詰まった143分は、まさに一見の価値アリです。

3/24より、ぜひ映画館で!!

 

『BPM ビート・パー・ミニット』

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2018 年 3 月 24 日(土)より

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、

ユーロスペースほか全国ロードショー

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配給:ファントム・フィルム

© Céline Nieszawer

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TEXT:Naoya Oshita