ぶっちゃけ、ゲイが大企業で働いて幸せになれるのか〈前編〉

 

去る8月20日、東京・新宿某所で、

「リアルお仕事DICTIONARY」を開催しました。

 

告知フライヤー

ISmagazineの読者投票で人気企画だった

「ゲイのお仕事DICTIONARY」をイベント化したもので、

初回のテーマは「大企業、続ける人VS辞めた人」。

 

来場者のおよそ8割が社会人という、

運営の予想に反した顔ぶれとなりました。

 

ちなみに大企業の定義は以下。

 

「資本金が3億円、従業員が300人を超える企業」(※1)

 

大企業はといえば給料や福利厚生がよく、

やたらと敬遠されるものではないという印象。

しかし、参加者にヒアリングを行ったところ

現在、大企業に勤めているが転職を考えている人が、

 

なんと 1/3 も。

 

ぶっちゃけ、ゲイが大企業で働いて幸せになれるの?

 

そんな疑問にアプローチすべく、

「続ける人」と「辞めた人」それぞれのプレゼンを。

 

まずは講師1人目、

続ける人、T氏(27歳、大阪府在住)

Cg2G1c8xPZEcr1w1471837996_1471838044

大手電機メーカーに6年間勤務し、

世界中で商品プロモーションを担当。

 

~プレゼン内容~

大きな仕事に携るやりがい

(国内外での大規模なイベント企画・運営、著名なクリエイターとのコラボなど)

仕事は楽しいだけではない

(転勤で大好きな東京を離れる、長時間のフライトや時差による深夜会議など)

社内に“お仲間”がいるが、基本クローズ

(表向きはLGBTフレンドリーでも、社内でカミングアウトできる空気ではない)

日系企業ならではのプレッシャー

(社員の平均年齢は40代後半。適齢期のメンズに振られる話題は「いつ結婚するの?」)

・すでに半分の同期が辞めていった

(希望するセクションに行けない可能性も大いにある)

 

ハーフという自身のバックボーンを活かし、

「海外における自社のプレゼンスをあげたい」と目標を語るT氏。

しかし、長期スパンでは転職を視野に入れているそう。

 

 

続いて講師2人目、

辞めた人、太田尚樹氏(28歳、東京都在住)

DSC_8154

※額のハチマキに「大手反対」とありますが、

決して共産党員ではありません(笑)。

 

大手広告代理店を退社後、

フリーのWEBディレクターや「やる気あり美」(※2)代表などで活動中。

 

~プレゼン内容~

・幸せ=エリートになること?

(ゲイである自分が人生に「勝つ」方法をそれしか知らなかった)

・エリート願望を“成仏”させるため大企業へ

(入社面接では「高層ビルで働いて、週末は六本木でお金をジャブジャブしたい」と発言)

・入社後、わずか数カ月で成仏

(営業中に競合他社の商材をすすめるクソぶり。しかし、なぜか成績がよかった)

・地方へ異動して見つけた「原体験」

(ある仕事でヒト・モノ・カネをつなげ、「自分はこれだ!」と直感)

・携わるよりも、つくりたい

(「大きな仕事に携わるより、小さな作業を愛したい」と、2年目に退社)

 

志位●夫さんばりのハチマキ武装と裏腹に、

「10代半ばに抱いた」というゲイの自覚をふまえて

仕事人生をユーモアいっぱいに語ってくれた太田氏。

 

大企業を計る“ものさし”は、人それぞれ……。

 

次回はISmagazine編集長なおやんをまじえた

クロストークの模様をお届けします。

 

※1 『中小企業基本法』より。業種によってはその他の定義もある。

※2 “世の中とLGBTのグッとくる接点をもっと”をコンセプトに活動するアーティスト集団。http://yaruki-arimi.com/