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ふつうのゲイがつくる、ふつうのゲイのためのライフカルチャー誌

ISmagazineは、つくり手も登場するのもふつうのゲイ。
それぞれが自分の感性を注ぎ込んでつくる「私雑誌=I magazine」に、
読者を含めたくさんの“私”があるようにと想いを込め、2015年春に誕生しました。
特集の他に、漫画、小説、コラムなどさまざまなコンテンツを収録しています。
ぜひ、お手に取っていただけますと幸いです。

編集長n.

Tweets by ISmagazine

Contents

ふたりで見る未来は「愛だけ」では成立しないーージュエリアスが今後目指すもの

取材・文、写真:大下直哉 前編では、Juerias LGBT Wedding(以下、ジュエリアス)の共同代表を務める七崎良輔さんと野崎映里さんのこれまでの経験から、当事者だけでなく、その家族や友人を積極的に巻き込むことが、LGBTに対する真の理解へつながるのではないかとお話しいただきました。インタビュー後編となる本記事では、いまふたりが注力している活動に込めた想いや、気になる今後のビジョンについても尋ねます。 同性婚が実現すると数百億円の経済効果? ーー前編でも少しお話しいただきましたが、今年の夏、大きなイベントを手がけられたのですよね。 七崎良輔(以下、七崎):7月28日に、「オランダ×LGBT×えどがわ」というイベントを、僕と僕の夫で主催する「LGBTコミュニティ江戸川」という団体が中心になり実施しました。LGBTコミュニティ江戸川は、当事者のバリアフリー化を目指して、すべてのセクシュアリティを持つ人が分け隔てなく過ごせる社会を目指して、主に勉強会を企画するなどの活動を行っています 。 野崎映里(以下、野崎): 7月28日は規模の大きなイベントだったので、当日は私もお手伝いさせていただきました。 [caption id="attachment_232" align="aligncenter" width="500"] 7月28日にタワーホール船堀(東京都江戸川区)で開催された「オランダ×LGBT×えどがわ」(写真提供:七崎良輔さん)[/caption] ーー江戸川区長やオランダ王国大使館も参加されたのですね。 七崎:はい。行政のみなさんに僕たち当事者が抱えている問題の切実さを伝えたいと考え、イベントを企画しました。 この3年間、同性婚に関する法制度の整備について、陳情の提出やロビー活動をするなどして行政への働きかけを行っていました。でも、なかなか目に見える成果が生まれないまま、日本が世界中から注目を集める2020年はもう目前に迫っている……。 だから今回、2001年に世界で初めて同性婚を法制化したオランダの王国大使館にお声がけし、僕たちLGBTコミュニティ江戸川と活動ビジョンが似ているEMA日本さんにもご協力いただき、これまでにない規模で勉強会を実施できました。 ーー当日はどのようなお客様がいらっしゃったのですか。 七崎:江戸川区には44人の議員さんがいるんですが、その約半数に参加いただきました。 野崎:台風12号の影響があったにもかかわらず、約80名の方に来場いただきました。レズビアンとおぼしきカップルや学校の校長先生、さらにLGBTに関する活動を行っている豊島区議会議員の石川大我さん、女優の東ちづるさんなど、顔ぶれもさまざまでした。 [caption id="attachment_233" align="aligncenter" width="500"] 合同会社Juerias LGBT Wedding共同代表の野崎映里さん。ケンカをすると(顔に似合わず)ヒートアップし、朝までとことん話し込むタイプ[/caption] ーーそれはすごいですね! 講演内容も気になるところです。 七崎:おかげさまで、講演の評判も上々でした。個人的には、やっぱりオランダ王国大使館の広報・政治・文化部次長 参事官、トン・ファン・ゼイランドさんのお話がおもしろかった! ゼイランドさんは「同性婚を法制化する前は、『少子化が進むのではないか』、『同性愛者が増えるのではないか』といった反対意見があったが、いざ実現してみるとそのようなことなく、今では反対派もずいぶん少なくなっている」と語っていました。 それだけじゃなく、同性婚が認められた国ではGDPが上昇たり、数百億円もの経済効果があると報告されているそうです。結婚式を挙げたり、養子として迎え入れた子どもを育てたりすると、きっとポジティブな消費につながるんじゃないかな。 ーーそうやってデータを示してもらえると納得感がありますね。 七崎:同性婚によるありもしない悪影響を気にかける人は、心の奥底に「恐怖」に似た感情があるのではないかと思います。知らない物事に対しては、みんな恐れや警戒心を持ちますよね。だからこそ、ゼイランドさんにオランダの現状を聞けて良かったです。 [caption id="attachment_234" align="aligncenter" width="500"] 「オランダ×LGBT×えどがわ」のシンポジウムの一コマ、登壇者一番奥が七崎さん(写真提供:七崎良輔さん)[/caption] 愛があれば大丈夫なんて人は、黙ってて ーー同性婚はそれを選択したい人々にとって、感情面だけなく経済面でもプラスの効果があるんですね。 七崎:よく「事実婚ではダメなの?」と言われることがありますが、現実問題として、結婚という制度で得られる恩恵には及びません。 僕は公正証書を結んだ夫とともに、2年前に購入したマンションに住んでいます。男女の夫婦のような共同名義での購入ができないので夫名義にし、僕は月々購入費用の折半分を少しずつ支払っているんです。仮にいま、夫に万一のことがあって先立たれてしまったら、マンションは夫の親族の手に渡ることになりますし、生前に贈与してもらう際には莫大な税金がかかります。 男女であれば「事実婚」といえども、ある程度の要件を満たせば婚姻関係に準じる相続などの権利が認められますが、同性間にはそれも認められていません……。 野崎:男女のカップルと同じように強い結びつきを持っているのに、同性カップルがそうした権利が得られないというのは、本当に怖いことだと感じます。 七崎:それだけじゃないですよ! もし、いま僕の夫が殺人に巻き込まれても、加害者に賠償を求めることもできませんから!! 野崎:さっきから例え話とはいえ、ダンナさん殺し過ぎじゃない?(笑)。 七崎:亮介くん、ごめんね(笑)。とにかく、僕が言いたいのは「愛があれば大丈夫」なんて言う人は、ちょっと黙ってて! ってこと。 野崎:現在の制度下で不利益を被らないためにも、前回話したようにジュエリアスでは公正証書作成のお手伝いをしています。でも、「お金をかけてまで作る必要があるのかわからない」という声があるのも事実で、お付き合いしているカップルでも、「(公正証書は)まだいい」と言われるケースも多いんです。 ーー七崎さん夫夫のようなロールモデルはもっとたくさんいればいいのでしょうか。 七崎:僕は基本的に毎日1回、ブログ「ゲイ夫夫♡良輔&亮介の日常」を更新するようにしています。「こんなご飯を作りました」とか、「ふたりでこんな所にでかけました」とか、僕たちのふつうの毎日をつづっています。 時々、壮絶な夫夫ゲンカのあとに更新すると内容も荒々しくなるんですが(笑)、ブログを書くことで心の整理になります。結婚には社会的な補償を受けられるなど恩恵があるだけではなく、当然ながら義務や責任もついてきますから、ありのままを伝えることで自分たちの考えに賛同してくれる方が増えるといいなと考えているんです。 [caption id="attachment_235" align="aligncenter" width="500"] 合同会社Juerias LGBT Wedding共同代表の七崎良輔さん。ケンカをすると(顔に似合わず)ヒートアップし、思わず手が出るタイプ[/caption] 2020年に向けて、いざ決戦! ーーおふたりの話を聞くと、日本のLGBT事情がまだまだ過渡期にあるのだとわかりました。 七崎:その通りです。それをふまえ、ジュエリアスの企業理念の軸は「幸せを応援すること」なので、将来、同性婚が実現したあとに離婚するカップルが出てきてしまっても、それでお互いが幸せになるのであれば全力で後押ししたい(笑)。 ちなみにLGBT先進国のオランダでは、同性カップルの離婚率は、男女のカップルの離婚率に比べてかなり低いという統計が出ているそうですよ。 野崎:加えて、単なるマニュアルでない「お客様に寄り添う」という姿勢は、ジュエリアスの主力事業である結婚式のプランニングに120%活かされています。 実際にあった例ですが、以前弊社で担当したゲイカップルの結婚式では、夫夫となるおふたりの当日の動線に気を配りました。通常、結婚式場では1日に何組かのカップルが挙式を行うので、廊下などでよそのお客様やその親族とバッティングするケースが少なくないんです。その夫夫は「気にしませんよ」とおっしゃってくださいましたが、晴れの日に穏やかな心で臨んでもらいたいと考え、式場と連携し、スムーズに結婚式を挙げることができました。 ーーまさに「おもてなし」の精神ですね。 野崎:2020年に向けて、日本はさまざまなシーンで注目されるはずです。形だけのおもてなしと思われないよう、まだまだアイデア段階ですが、毎月開催しているゲイパーティにも日本的なエッセンスを取り入れるなどして、ジュエリアスのサービスもどんどんレベルアップさせたいですね。 七崎:それで外国人のイケメンが参加しれくれて、僕のことを「ジャパニーズ男子カワイイ!」とか言ってくれたら嬉しいな(笑)。それは冗談ですが、弊社では海外のお客様の向けに、和装での神社仏閣フォトウエディングのプランも勧めています。 ーーでは、最後に今後の抱負をお願いします。 野崎:セクシュアリティに関係なく、愛する人同士が自然と手をつないで外を歩けるような社会が早く実現するよう、これからもジュエリアスでさまざまな企画を打ち出せたらと思います。 七崎:常にいろんな人に見られていると意識しながら、恥ずかしくない自分、ジュエリアス、そして日本という国であれるよう、これからもがんばります。パ―ティ、ぜひ来てね!インタビュー   インタビュー前編は下記:「今度、息子がオトコと結婚するんだよ」LGBTウェディング経営者と、その家族の“リアル”      
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